皆さんこんにちは!
声楽家・ボイストレーナーのかおりです😊
今回の記事では、
について解説していきたいと思います。
ぜひこちらの動画も併せてご試聴くださいませ。今回お伝えするボイストレーニングを実演付きで解説しています👇
良い口の開け方って?
『歌う時、口はどのように開けるのが良いですか?』
上記のご質問をレッスンに通い始めてすぐの段階の生徒さまからいただくことが多いです💡
どのような口の形にしたら良いかと言いますと、結論としましては
と言えるんですね!
ただ、実際のレッスンでこのようにお伝えすると、だいたい
と疑問を持たれることが多いのです。
では、なぜはじめの段階では口を小さく開けた状態で発声練習を行う方が効率が良いかと言いますと、
前回までの記事で解説しました腹式呼吸の仕組みが大きく関係しているからになります。
※前回までの関連記事
今回は、正しい発声のフォームを身に付けるための特に重要なお話をしたいと思います。
今回の記事を最後までご覧いただけましたら、いかにして腹式呼吸と発声が連動しているか、そのメカニズムの詳細が理解できるようになります✨
さらに、普段歌の練習をしているときに
- 声がかすれてしまいやすい方
- 大きな声は出るけれどなかなか正しい音程で歌えないという方
- 高い音が苦手で出ない方
などのお悩みを解決するきっかけに繋がりますので、ぜひ最後までお読みくださいね🎵
発声時の良いフォームとは?
では、まず前回までの記事の復習に触れたいと思います。
そもそも、筋肉は周辺の筋肉に連動するということでしたね。
その点、腹式呼吸は声帯周辺の筋肉から最も離れている分歌うときに直接声帯への余計な負荷がかかりにくいため喉周辺がリラックスし開いた状態を保ちながら、効率良く響く声を得られるメリットがあるというお話をしました。
スポンサーリンク
腹式呼吸にもデメリットがある!?
これまで腹式呼吸のメリットの部分のみお話してきましたが、今回のテーマにおいてはそのデメリットの部分が関係しているのです⚠️
それが発声を学ぶ始めのうちは、口を小さく開けた状態で練習することを推奨する理由になります。
腹式呼吸は最も体に負荷のかからない呼吸なので、体はリラックスした状態を保てるのですが、
一度に多くの息・酸素を体に取り込むことができないのです💡
これに比べて胸式・肩式呼吸は体に負荷がかかりますが、一度に多くの息・酸素を体に取り込むことができます。
腹式呼吸と腹話術の関係
ただこれまでお話してきました通り歌うことにおいては、
筋肉が連動する視点からみて《腹式呼吸》を意識した方が良いので、
何とかして少ない息を効率良く、一気に吐きすぎてしまわないように、コントロールしていく必要があります。
では、よく響く声でありながら口を小さく開けて歌うというのは具体的にどういった状態をイメージしたら良いのかと言いますと、
分かりやすい例で言いますと、、、
《腹話術》
になります!
腹話術は、口元を変化させないで語る技術ですよね😊
腹話術の大家、“いっこく堂”さんがパフォーマンスされている様子を観察すると、
口元、ほとんど開いてないように見えますよね?
口元を小さく開けたまま、そのまま変えないようにしてますよね?
※こちらいっこく堂さんのオススメ動画です!素晴らしいですよ✨
なのに、言葉はとてもクリアでよく響く声でありながら無理されているようにも見えず、
体がリラックスした自然体な雰囲気でパフォーマンスをされていらっしゃるんですよね。
“腹話術”とは、
《腹式呼吸話術》
なのです💡
口が大きく開いていると、どうしても息が一気に吐かれてしまいやすいくなります💦
なので、腹話術では息の出口である口元をできるだけ小さく開けた状態を保つことで、横隔膜を固くすることなく無理なく効率よく使い無駄に息を吐きすぎてしまわないようにコントロールする必要があるのです。
したがって、この腹話術を始めのうちはイメージして口元をできるだけ開けすぎす、小さくして変えないようにしながらまずは基本的な母音を横隔膜を使って発声できるようになると
良い発声、響く声を出す技術を構築していくための軸を作ることができるようになります✨
将来的にはもちろん、しっかり口を開けた状態でも無理なく響く声を出せるようになっていただきたいと思います。
ただ、今回の記事のテーマは無理なく響く声を育てていくために必要な最も基礎の部分を掴んでいただくことなので、安定した発声の土台を構築されたい方はまずはこれからお伝えするトレーニングを日々の習慣としていただければと思います☺️
楽に響く声へ導く腹話術ボイストレーニング♪
それでは、トレーニングを行いましょう🎵
今回は、前回の記事で紹介しました“お”の母音に合わせて“い” と“え”の母音も発声練習に加えたいと思います。
まず“お”の口元を作っていただいたら、そのまま口元を変えないで“い” と “え”を発音します。
まさに“腹話術”ですね!
口元表面を変えないことで、自然と鼻腔に響く無理のないポジションで発音できるようになり、次第に楽に響きのあるポジションを掴めるようになることと思います💫
ボイストレーニングの実践
それでは本日も、
中音域の“ソ”の音に合わせて行ってみましょう。
①まずは、“あくび”の口の形を作ってから、口元を頬の筋肉を使って小さく閉じます。
閉じてくるときに、唇に力が入ってしまわないように意識しましょう。
②小さく開けた口元の形を変えないようにして“お”と“い”と“え”を連続して発音してみましょう。
唇の横に軽く手を添えて行うと、余計な力みが唇周辺に入りにくくなりますので、始めのうちは手を添えて行ってみてください。
③それでは“ソ”の音に合わせて、『お~い~え~』と連続して発声しましょう。
発声前は横隔膜が弛んだ状態を作って、発声中はずっと横隔膜をゆっくりしなやかに体の内側、斜め上方向に動かす意識を持って発声しましょう。発声後お腹を弛めれば、自然と必要な息・酸素が鼻から体内に取り込まれます。
今回のトレーニングは以上になります✨
本日のまとめ
お疲れ様でした!
最初のうちはなかなか慣れないかもしれませんが、しばらく続けてみることで良い響きの感覚で発声できていることに気付ける日が来ることと思います💫
そうして喉に負担のかからない歌い方を次第に体が覚えてくれるようになれば、音域も徐々に広がり無理なく自然に響く声でより高い音も歌えるようになるかと思います!
今回お伝えしましたボイストレーニングはご自宅など音を出せる環境であればどこでも気軽にできるように思いますので、ぜひ少しずつ習慣化されていってより楽に響く歌声で歌う感覚を掴まれてくださいね😊
それでは!今回も最後までお読みくださりありがとうございました✨
皆さまが歌声を磨くことで、歌うシーンのみならず日常生活の様々なシーンにてより自信を持って輝かれますことを願ってます💫
※対面レッスンは、熊本県内指定のスタジオにて声楽•ボーカルレッスンを承っております。