こんにちは!
声楽家・ボイストレーナーのかおりです😊
本日は、ボイストレーニングを始めて暫くしてから陥りやすい行き詰まりを感じるポイントとその対処法から、
『発声練習を続けていたのに気付いた時にはなぜか声が思うように出なくなってしまっていた😨』
という状態に陥ってしまうことのないように、声を身体に無理なく効果的に磨いていくためにまずは知っておきたい発声器官の仕組みや、着実に上達を実感するためには必要不可欠となる練習を継続するためのモチベーションの保ち方まで具体的な方法をお伝えしたいと思います✨
ぜひ最後までお読みいただけますと幸いです☺️
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成長過程の落とし穴!押さえておきたい重要ポイント
ボイストレーニングを始めて、日々声に合ったトレーニングを継続されていればだいたい2、3ヶ月以内には発声時の余計な力みが取れて無理なく声を出す感覚が徐々に掴めたり、少しずつ音域も広がり高い音も出せるようになってきたりと一定の効果をご実感いただけるようになることと思います💡
ただこの頃から余計な力みが取れたことによる声の変化によって、自分の声に物足りなさを感じる方が一定数いらっしゃることも事実です。
この“物足りなさ”から実際はせっかく技術が身に付き始めているのに『声に充実感を感じたい!』という思いからご自身で声を大きく出そうと意識しすぎた練習を行うようになり気付けば元の力んだ発声に戻ってしまうというパターンがあるのです💦
そうなると、また同じ過程を繰り返す形になるので時間もかかりますしなかなか大きくステップアップすることができません。
では、なぜ無理なく発声できるようになるのを感じ始める頃に同時に声に物足りなさを感じてしまうということが起こってしまうのでしょうか?
このことに関して体のとあるメカニズムが関係していることが考えられます💡
【聴く力】を育むことの重要性
そもそも私たちは、自分自身に聞こえる声というのは“骨伝導(こつでんどう)”と言って、自分の骨に直接振動した声を聴いている状態になります。
反対に自分自身の声を他人が聞いた時というのは骨伝導ではなくて、放った声の振動が空気を伝って相手の耳に届くという“空気振動”によって伝わっている状態になるため自分自身で聞く声とは若干異なるのです!👀
例えば、初めてご自身の声(歌)を録音したものを聞いた時にかなり多くの方が違和感を覚えることと思いますがこうしたメカニズムが関係していることも原因の一つになります。
したがって、録音した声と言うのは“自分以外の人が実際に聞いているあなたの声”に近いものになるのです💡
声の特徴として、声は空気に振動すればするほど、声が体から離れていくことになるので実は自分自身の耳には聞こえずらくなります。
反対に、自分自身の耳にはしっかり響いて聞こえているときほど体から離れた声、空気に振動した声になっていないことが考えられ“側鳴り(そばなり)”と言って遠くまで伝わる充実した響きの声ではない可能性が高くなるのです💡
また、こうした発声は声帯にも余計な力が入ってしまいやすく長く続ければ続けるほど負担となります。
このことから、余計な力みが取れてきたことで感じる“物足りなさ”というのは、声が体から離れてより空気に振動する声、響く声に変化し始めたことによって自分の耳に聞こえる声が小さく感じるようになっただけということであって、
実際はより空間に響く声、充実した声量を感じる声に変化し始めたサインになります🌈
この変化、なかなか良い変化と感じていただけないこともあって
『この練習で良いのかな?』
と疑念が生じやすい時だったりします💦
ですが、そうした変化を良い変化だと受け止めて声を磨いていただけましたら、本当の意味で充実感を感じる響く声を得ることに繋がりますので、ぜひ地道に継続していただけたらと思うのです😊
声は客観的に分析することが大切なので、日頃の練習からボイスレコーダーを活用されることをオススメします💡
ボイスレコーダーでしたら自分の声が空気に振動した状態で録音されるので客観的な視点で声を聞くことができるからです✨
自分では声が出てないような気がしていても録音して聞いてみたら意外としっかり響いた声で入っていたりするものです。
定期的に声を録音して聞いてみることで、多くの気付きを得ることができることと思いますので、ぜひ活用されてみてください🎶
声は本来繊細な楽器なので長期的な視野で見るなら繊細に丁寧に向き合うことが大切です。
実際、声を研究されている巨匠たちはそれこそ凄く繊細な領域でご自身の声に向き合われています。
私自身、過去に長い間無理した発声で喉を酷使したあげく深ーい穴に落っこちた経験があります🕳️
だからこそ、丁寧に声に向き合うことの大切さが身に染みてますし、以前の私のように発声で悩んでいる方に体が軽く解放された状態で歌える楽しさ、感動を伝えられたらと思ってます🍀
ぜひ、あなただけの唯一無二の声を大切に育てていただけたらと思います!
発声器官の特徴を知る
その①声帯は成長する
その②声帯は繊細
またもう一つ押さえておきたい声帯の特徴として、
そもそも声を出す発声器官である声帯は【消耗する】組織だということです💡
親指の爪程の小さな声帯は大変繊細で、本来無理が効きません。
あなたの声の持つ可能性を最大限引き出したいのであればその大切な声帯に無理をさせないことがとても重要です。
なので、例えば
『この曲を歌っていると喉が疲れるし、一曲歌っただけでへとへとになるなぁ』
『この練習方法は何だか喉が痛くなるなぁ』
などは、声帯からあなたに向けた《方向転換を促すサイン》になります⚠️
反対に、
『この曲は、わりと無理なく歌えるし何度歌っても喉が疲れない気がする』
『この曲を歌うと、声の調子が良くなる気がする』
などは、声帯からあなたに向けた《良い方向で声を磨くことができていることを示すサイン》になります🌈
まずはあなた自身が歌っていて純粋に体が心地良く感じることが何より大切です✨
そうして正しい方向で声を磨き続けることができれば次第に技術が伴うことによって本来であれば難しかったであろう曲も歌えるようになりますよ。
その③声帯の限界値を知る
最後にもう一つ、とても大切なことをお話ししたいと思います💡
たまたま先日生徒さんから、
『1日のベストな練習時間ってどれ位ですか?』
とご質問をいただいたんですね。
喉を痛めることなく練習できるのであれば、正直取り組みたいだけ練習していただいて良いと思うのですが、、
医学的には、
【フルボイスで1日に歌えるのは30分が限界】
と言われています!
どうでしょう?
意外と短いと思いましたか?
もちろん“フルボイス“なので体を目一杯使った上でしっかり歌い続ける限界が1日に30分ということなので、
上手く力を抜いてある程度余裕を持った歌い方であれば1日に何時間練習しても大丈夫なのです(※実際、プロは1ステージで2時間くらい歌ってたりしますよね)。
反対に、1日に30分以上、ずっと目一杯歌い続ける習慣があるといずれ喉を痛めてしまうかもしれないということです💡
ただ、様々な曲を余裕を持って歌うためにはある程度機能的な技術を学んでないと難しいように思います🌱
なぜなら、体のメカニズム的に歌っている時というのは無意識で声帯に必要以上の負荷がかかってしまいやすいからです。
こうした特徴を知ったうえで、
『どうすれば少しでも長く喉に無理なく歌えるんだろう?』
そして、
『これからの人生、1日でも長く健康的に声の成長を実感しながら楽しく歌っていくために今私はどういうことを意識したら良いのかな?』
と自問自答して、ぜひご自身の身体と声の健康に向き合いながら日頃のボイストレーニングを無理なく楽しんでいただければと思います✨
ご自身の声の可能性を最大限引き出し、そして生涯健康的に美しく声を磨いていたいのでならば、今回お伝えした声帯の特徴を知っておくことはとても大切です。
そうなれば、不要に迷うことなくあなたにとって良い方向へ歩むことができることと思いますよ🌈
上達を加速させる習慣化のコツとモチベーションの保ち方について
ステップ①上達を加速させる“習慣化”のコツ
そもそも、なぜ習慣作りが大切かと言いますと人間の脳には、一度できたことであっても2、3日全く取り組まなければ“できた感覚を忘れてしまう”という性質があるからです👀
例えばボイストレーニングの場合、特に比較的習い始めたばかりの初期の段階で数日間全くトレーニングをしなかったことによってできていた感覚をすっかり忘れてしまい振り出しに戻ってしまっていたということはよくあることなのです🌀
ですが、先に述べた通り脳科学の視点から見たらこれは何も不思議なことではないのです。
そうは言っても、せっかくできた感覚を忘れてしまうのは悲しいですよね😓
そこで、まずはそうしたトレーニングを日々の生活の中にどうやったら無理なく取り入れられるか?についてもレッスンを受講する最初の時点で考えていただく必要があります💫
ただ、新しいことを日常に取り入れ習慣化させるためにはそれなりの覚悟が必要ですし、なかなか気が引けてしまいやすいことだとは思います。
何を隠そう、私自身三日坊主になりやすいタイプです。。よって、習慣化するためには他の人より色々と工夫が必要になります😅
そんな私でもできた“新たな習慣を日常に取り入れる方法”をお伝えしますね!
新たな習慣を作るときは“既に習慣化していることと一緒に行うようにする”ことで無理なく日常生活の一部に取り入れることができるようになりますよ🍀
例えば、歌唱力アップに必須な腹式呼吸のトレーニングをまずは習慣化しよう!と決めた場合、朝目が覚めてベッドから立ち上がるときやまたは歯磨きをした後にそのまま洗面台の鏡の前などでそのトレーニングを行うことにしたりなど、
“日常で、既に当たり前にルーティン化されている行動の中に組み込む”
ということが新たな習慣を作りやすくする方法の一つになります。
そのようにして、まずは簡単にできることから一つずつ始めてみることが習慣化のコツになります😊
ぜひ、簡単にできそうなことから取り組まれてみてくださいね🎵
ステップ②決めてしまうことが最短上達へのきっかけ
あなたがもし、『本気で飛躍的に上達したい!』と願われているのなら、その近道となるきっかけは、まず期限を決めてしまうことをオススメします💫
とにかく、最初の時点では細かいことは置いておいて
《まずは期限を決めてしまうこと》
この考え方が圧倒的な成長を促すには大切だと思うのです。
なお、この最初の時点においての期限を決めるというときには、
それを達成するための具体的なやり方、手段は漠然としていて構わないと思います。
そうしたことよりも、
《何月何日に実行する!》
と決めてしまって、
自分自身にしっかりと宣言することが大切だと思うのです☺️
そのように宣言することによって、それに向けての知識や情報が集まるようになるからです。
もちろん、もしかしたらその過程で思うようにいかず辛く感じるときがあるかもしれませんが、その中でもしっかりと期日を意識した上で諦めずに試行錯誤を繰り返すことができれば、
思いがけない新たな気付きに出会えたり、
達成するための突破口が見つかると思うからです💫
例えば、、、
Aさん
レッスンを続けてみて、もう少し実力がついてから、オーディションにチャレンジするかどうか決めようと思います!
よりも、
Bさん
何月何日に◯◯のオーディションを受けますので、そのためにレッスンを受けて実力をしっかりと身に付けたいと思います!
後者のBさんの方が確実に大きく飛躍的に成長することが明らかだと思います💡
自分自身のその時の技術・実力は実は関係なく、前向きに明るい未来を見据え自分を信じたうえで始める前にまずは期限を決めてしまう
これができてしまう人からどんどんチャンスを掴めたり、大きく成長していけるのだと思います💫
実際に、レッスンを受講されている生徒さまでもそれが自然とできている方はどんどん進化されていってます✨
これを今後も意識して、私も丁寧に自分自身に向き合っていきたいと思います。
ステップ③具体的な戦略が最短上達を確実なものにする
歌を専門的に習い始めて着実に成長し上達をご実感できる方がいる一方で、
毎回同じようなことで行き詰まり、なかなか先に進めず停滞感を感じてしまう方もいることと思います😢
なぜ学んでいる過程でそのような差が生まれてしまうのかと言うと、
おそらく、レッスンを受講する頻度にも一つ原因があるのではないかと考えられるように思うのです💡
頻度と言っても、ひたすら多ければ多い程良いというわけでもなく、
《適正間隔にて、適正頻度習う状況を一定期間継続する》
ことによって、効率よく技術が身に付き上達をご実感いただけることに繋がるからです!
例えば、月に2回レッスンを受けるとしたら毎回2週間間隔で一定期間(3ヶ月以上)は、レッスンを継続受講されてみてください。
このペースが大きく乱れて、例えば次のレッスンまでの間隔が3週間以上開いてしまったりすると、特に習い始めて間もない時だと、おそらく前回のレッスン時にはできていた感覚をすっかり忘れてしまい、
次のレッスンの際にもう一度同じことを繰り返すことになってしまいやすいからです💦
(※そもそも、人の脳には一度できたことであっても“3日間“全く練習しなければ、そのできていた感覚を忘れてしまうという性質があります。)
ですので、習い始めて間もないときというのは間隔を空けすぎてしまうのは危険なのです⚠️
そうしたことから、できることならはじめのうちは月3回〜4回のレッスンを一定間隔にて継続してご受講いただく方が
より密なサポートを受けることで、日々の練習過程においても迷いが少なくなることと思いますし、それによって着実に一定の効果をご実感いただきやすくなることと思います⭐️
これから目標を持って本格的に習い始めたいと思われている方、また今後しっかりと効果をご実感されたいと思われている方々にとって、前向きな気付きとなりましたら幸いです☺️
“過去のあなた”を導く自信はありますか?
そのような前向きな活動の中でこそ、次第にしなやかな自分軸が育まれますし、そうなれば成長過程で不要にストレスを抱えることなく継続し続けるための力が得られるため、結果としてご自身の声の持つ
【潜在的な可能性が最大限引き出されることに繋がる】
と思うのです。
ぜひ様々なチャンスを掴み、目標を叶えて、歌う楽しさと充実感を沢山味わってくださいね!
皆様が歌を学び、声に自信を持たれることで歌うシーンのみならず日常のあらゆるシーンでより自信をもって生き生きと輝かれますことを願っています✨
最後までお読みくださりありがとうございました🙏
※対面レッスンは、熊本県内指定のスタジオにて声楽•ボーカルレッスンを承っております。